両側淡蒼球病変 bilateral globus pallidus lesions
鑑別 虚血:低酸素脳症代謝:肝性脳症、メープルシロップ尿症、メチルマロン酸血症、Wilson病中毒:CO中毒(淡蒼球が選択的に障害される代表的原因病態)、Cyanide中毒遺伝性:Neurofibromatosis Type 1、Leigh脳症、Fahr病、NBIA、PKAN、Wilson病 下図は中毒での特徴的な画像所見の一覧で、Radiographics. 2019 Oct;39(6):167 […]
鑑別 虚血:低酸素脳症代謝:肝性脳症、メープルシロップ尿症、メチルマロン酸血症、Wilson病中毒:CO中毒(淡蒼球が選択的に障害される代表的原因病態)、Cyanide中毒遺伝性:Neurofibromatosis Type 1、Leigh脳症、Fahr病、NBIA、PKAN、Wilson病 下図は中毒での特徴的な画像所見の一覧で、Radiographics. 2019 Oct;39(6):167 […]
鑑別 血管障害:precentral knob areaの梗塞など(梗塞範囲が広くなると血管支配領域から皮質下白質を含むので皮質に限局することは解剖学的にありえない) てんかん重積後:大脳皮質+視床枕の信号変化が特徴的 CJD:DWI>FLAIR像信号変化、尾状核の信号変化(尾状核>被殻後方)が特徴的 感染:単純ヘルペス脳炎は辺縁系(側頭葉前方~帯状回~島皮質)を主体に左右非対称性に拡散制限病変を […]
病態・特徴 ・髄液がくも膜に覆われた嚢胞状の構造物(水風船のような構造)であり良性(画像検査で偶発的に認める場合が多い)・基本的に無症候性で画像フォローアップも不要・Seizure,内部への出血,水頭症などを合併して症候性になる場合は外科的治療介入を検討 画像上の特徴 ①水信号であり,FLAIR像で低信号(=内部構造がCSF)②内部に血管構造がない(=くも膜下腔の拡大ではない)③好発部位:中頭蓋窩 […]
全ての内容を以下から引用ACR Manual on Contrast Media 2024 ACR Committee on Drugs and Contrast Media 副作用 ・頻度0.07-2.4% *全体としてヨード造影剤よりも頻度低い・アレルギー反応:多くなく頻度は幅があり0.004-0.7%・アナフィラキシー反応:0.001%-0.01%*単施設コホート研究 アレルギー反応頻度 […]
ICU朝回診でN先生が教えて下さった内容です。 “Risk of Nephrogenic Systemic Fibrosis in Patients With Stage 4 or 5 Chronic Kidney Disease Receiving a Group II Gadolinium-Based Contrast Agent” A Systematic Revie […]
下垂体の解剖と画像はややこしいため勉強した内容をまとめました。今後徐々に内容を追加していきます。 解剖 ・下垂体はトルコ鞍(sella turcica)内(蝶形骨により形成)に位置する・上方:鞍隔膜 ・両側:海綿静脈洞 *海綿静脈洞と下垂体の間には硬膜が存在しないため、下垂体病変は海面静脈洞へ物理的に波及しやすい(下図) ・解剖:視床下部-正中隆起-下垂体茎(柄)(pituirary stalk) […]
総論 ・遺伝子異常による基底核への異常な鉄沈着・神経変性が病態であり(中枢神経への鉄沈着による神経変性をきたす疾患はNBIAと脳表ヘモジデリン沈着症)、下記経路のいずれかに遺伝子異常により障害を来たした病態(単一の疾患ではなく総称)。・いずれも特徴的な画像所見や臨床像がありますが、遺伝子診断が確定診断になります。 遺伝形式からの鑑別 ・AD:神経フェリチン症(Neuroferritinopathy […]
原理 放射性同位元素・陽電子(positron)→陽電子放出断層撮像法(PET: positron emission tomography)・単光子(single photon)→ 単光子放出コンピューター断層撮像法(SPECT: single photon emission computed tomography) *感度と空間分解能が低い点が問題である SPECTでの放射性医薬品・99mTc( […]
生理的石灰化部位:松果体、淡蒼球、手綱交連、小脳歯状核 成人発症:遺伝性白質脳症+石灰化病変へのアプローチ この項はJAMA Neurol. 2017;74(8):1000-1008.からすべて引用。 鑑別 ・HDLS/ALSP(遺伝子CSF1R):微小石灰化(白質)・脳梁菲薄化 こちら参照・COL4A1 related disorders:微小石灰化(基底核)・RVCL(遺伝子TREX1):網膜 […]
原理 ■核種:123I meta-iodobenzylguanidine(MIBG)はノルアドレナリンの生理的アナログで、交感神経終末でノルアドレナリンと同じように貯蔵、放出される物質です。このMIBGの心臓への集積を評価することで、心臓へ分布する交感神経の節後線維の評価目的に使用します。*交感神経節後線維の評価は心臓がMIBG, 皮膚がQSART, 末梢血液がNoradrenaline基礎値とい […]