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2024年

後頭神経痛 occipital neuralgia

田舎の病院で内科外来をしているときはよく遭遇しました。本日外来でそうなのかな?と微妙な症例があり改めて勉強しました。取り急ぎで、少しずつ追記していきます。 解剖・病態 ・大後頭神経(greater occipital nerve)が最も障害されやすい(>小後頭神経)・疼痛分布の90%は大後頭神経に合致する・大後頭神経はC2由来→半棘筋(semispinalis)、僧帽筋を貫通する(下図)→同部位が […]

脊髄髄膜瘤による仰臥位失神

「仰臥位」になるときだけ再現性をもって頭痛と失神を生じ、「側臥位」では生じない症例がありました。最初全くわからず悩んだのですが、調べると色々わかってきました。 まとめ 髄膜瘤(meningocele):硬膜欠損により硬膜外にCSFが貯留する病態→先天性に椎弓欠損により生じる髄膜瘤 meningocele (硬膜に覆われる)と、椎体切除術後(月~年単位後、頻度0.007%-2%)、外傷後などに二次性 […]

「さみしい夜にはペンを持て」 著:古賀史健さん

タイトルと表紙のデザインが素敵なので勢いで購入してみましたが、大正解でした。 海中の世界が舞台になっており、そこの中学校でいじめにあっている”たこ”の「タコジロー」と、タコジローが学校が嫌になってサボってしまい時に出会ったヤドカリの「おじさん」との対話を通じて「書く」ことについて学んでいく本です。著者である古賀さんの有名な「嫌われる勇気」も対話を通じて理解を深めていくスタイルで本書と似ています。 […]

医学書を執筆、出版する方法 note記事

私(管理人)は「内科診療ことはじめ」(出版:羊土社 2022年3月)と「レジデントのための神経診療」(出版:医学書院 2023年8月)という2冊の本を執筆・出版させていただきました。 どちらもベストセラーという訳では全くないのですが・・・、執筆・出版の経験で得た多少のノウハウを共有することができればと思いnoteに記事(有料500円)を書かせていただきました。具体的には得られるメリット、具体的な準 […]

拙著「レジデントのための神経診療」

いつもブログ・ホームページをご覧になっていただき大変ありがとうございます。2023年8月28日に管理人が執筆させていただきた、「レジデントのための神経診療」が医学書院より発売となりその宣伝となります。 本書は神経内科非専門の初期研修、総合内科、救急科などの先生方向けの入門的な内容で、病歴+神経所見の取り方”history and physical”、病巣を推定するために武器 […]

研修医になったらまずコレ!『内科レジデントの鉄則 第4版』

以下医学書院さんからのご案内です。 研修医・指導医におすすめの鉄則本がついに第4版に改訂されました。「備えた知識を最大限に活かし、緊急性・重要性を判断した上で、適切な対応ができるか」が主眼したクリニカルパール満載の書籍となっており、研修が始まったらまずは手に取りたい1冊です。 対象は研修医だが指導医にも 医学書院ウェブサイトに掲載されている野木真将先生がこうレビューされています。“症例の振り返りで […]

髄液蛋白 CSF protein

髄液蛋白の基礎 ・蛋白とは?:アルブミン+免疫グロブリン ・髄液蛋白=①血液からの移行分(blood-CSF barrierを超えるもの)+②中枢神経産生分 髄液蛋白上昇の原因  1: “blood-CSF barrier”破綻(例:髄膜炎, ギラン・バレー症候群など) ・一般的に血液:髄液=200~400:1で蛋白は移行するとされています ・ここの”blood-CSF-barrier […]

脳症 encephalopathy

脳症(encephalopathy)という言葉はなかなかつかみどころがないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、私(管理人)は脳症の意識障害診療上の位置づけを理解しているか?が意識障害診療の習熟度を如実に反映していると思います。今回は経験上の私見が多い記事ですが日常臨床の参考になりましたら幸いです。 脳症(encephalopathy)とは? 脳症(encephalopathy)①中枢神 […]

眼振 nystagmus

・まず最初に厳しい結論を申し上げると「眼振を理解しないかぎりめまい診療は絶対にできない」ということです。・めまい診療において症状の自覚症状は客観性に欠けあてにならないことが指摘されており(Mayo Clin Proc. 2007;82:1329- 1340.)、近年最も使用されている”Standing algorithm”も客観的な指標としての眼振をベースに議論をすすめるよ […]

不思議の国のアリス症候群 Alice in Wonderland syndrome

患者さんからの訴えでしばしば遭遇するのが「不思議の国のアリス症候群」です(実際に経験されたことがある先生もいらっしゃるかもしれません)。1955年にイギリスの精神科医John Toddがこの名称が提唱されました。確固たる基準がある症候群ではないので(病態も解明されておらず、独立して扱って良い症候群なのかどうかもわかっていない)、あいまいなところも多いですがまとめます。 臨床像 ポイント:知覚のゆが […]