内包膝について
先日「内包膝 caspular genu」の梗塞で自発性低下のみを呈した(四肢麻痺などなし)方がいらっしゃいました?(自験例で初めてです)内包膝について見識が乏しく、内包膝病変ではたして自発性落ちるのか?と調べ同様の症例が複数報告されており勉強になりました。 ちなみに尾状核梗塞による無為(abulia)はこちらにまとめがありますのでご参照ください。 解剖 内包膝:視床と大脳皮質をつなぐ神経線維が通 […]
先日「内包膝 caspular genu」の梗塞で自発性低下のみを呈した(四肢麻痺などなし)方がいらっしゃいました?(自験例で初めてです)内包膝について見識が乏しく、内包膝病変ではたして自発性落ちるのか?と調べ同様の症例が複数報告されており勉強になりました。 ちなみに尾状核梗塞による無為(abulia)はこちらにまとめがありますのでご参照ください。 解剖 内包膝:視床と大脳皮質をつなぐ神経線維が通 […]
目的:①聴力評価+②難聴が感音性か?(骨導)、伝音性か?(気導)を評価する*前提条件として意識障害がなく検査に協力的であることが必要→ABR(こちら)は検査協力がなくとも実施評価可能である*診察上伝音声難聴か?感音性難聴か?を鑑別する方法はこちらを参照 *オージオグラム(audiogram):聴力検査の結果の表、オージオメトリー(audiometry):調べるための機械 横軸:周波数(右に行くほど […]
病態・臨床像 病態 (肥満細胞顆粒放出,ブラジキニンなど)→血管透過性の亢進→浮腫(重力関係なし、発症様式は突然~急性)による臓器ごとの症状 *血管浮腫は蕁麻疹より病変が深部のため疼痛がでることがある(蕁麻疹と血管性浮腫が共存する場合には同じ病態と考える) *蕁麻疹:肥満細胞(IgEを介した機序または介さない機序)が刺激→ヒスタミンが放出→血漿漏出により皮下に浮腫が生じて、膨疹となり24時間以内に […]
偶発的に副腎に指摘された腫瘍:大きさ≧1cm 頻度1-6%内訳:非機能性腺腫 75%(最多)>機能性 14%(Subclinical Cushing syndromeが最も多い>原発性アルドステロン症 頻度少ない)> 褐色細胞腫 7%>副腎癌・転移 4%*上記疫学はN Engl J Med 2021;384:1542-51.での記載であるが、日本での内訳はやや配分が異なる(非機能性腺腫 […]
昨日から本日にかけて日本神経学会主催の医学生や研修医の先生向けの脳神経内科の勉強をする、オータムキャンプに参加させていただきました。主幹の北海道大学脳神経内科の先生方本当にお疲れ様でした。 私は2日目に”プライマリケア・救急で活躍する脳神経内科”というテーマで5例の症例を通じて話させていただきました。伝えたメッセージとしては、普段病名から鑑別を挙げることに慣れ過ぎているがNeurologyでは”病 […]
ここではサーベイランスでの指摘ではなく、腹部エコー検査で偶発的に肝腫瘤性病変を認めた場合のapproachに関してまとめる。 問題となるのは悪性腫瘍(3つ:肝細胞癌・肝内胆管癌・転移性肝癌)である↓腫瘍リスク評価・B型肝炎、C型肝炎 肝硬変の有無・腫瘍の併存または既往(転移性腫瘍の可能性)↓画像評価・ダイナミック造影CT*EOB-MRIは感度がより高く質的評価が可能であり、CT検査で判断が難しい場 […]
VPD(Vaccine Preventable Diseases):こちらのサイト”Know VPD” VPDを知って、子どもを守ろう。が素晴らしくわかりやすくまとまっているためご参照ください 一覧 ワクチンの分類 生ワクチン 不活化ワクチン トキソイド 成分 弱毒化した病原体 微生物の一部が抗原 毒素が抗原 基本的な注射方法 皮下注 筋注 投与 1~3回 1~4回 投与間 […]
部位:生理的狭窄部位 ・腎盂尿管移行部:背部痛(最も多い)・腸骨動脈交差部・尿管膀胱移行部:下腹部痛鼠径靭帯:腹部~腰背部にかけての疼痛 *尿管結石:シュウ酸カルシウム結石が最多、リン酸カルシウム、尿酸、シスチン 臨床像 ・突然発症・正常:間欠または持続性*炎症が病態なので持続性になることもある→間欠痛でないからといって除外することはできない・嘔吐:認めること多い 50%(尿管からの迷走神経刺激に […]
最近は内科の小さめの記事ばかりですが、記事の数が800になりました!ここ1年は更新頻度が劇的に減ってしまったいたのですが・・・去年700記事なので、一応ならすと1年あたり100記事くらい作っているようです。一重に読者の方々のおかげで大変ありがとうございます。 最近はもはや何の記事を書いていて、何を書いていないのか自分でも分かりません・・・。これって書いたかな?と思ったら書いていなかったり、書いてい […]
病態・臨床像 疫学:高齢者に好発 (70歳以上が多い、50歳以下はない *年齢から除外することが可能な疾患)・滑液包炎(特に肩峰下滑液包・三角筋下滑液包・大転子滑液包・坐骨滑液包)が主体。主訴は「筋痛」>「関節痛」>>「発熱」。・発症:急性~亜急性で発症日が特定できる場合が多い。・筋力低下や筋原性酵素上昇は通常なく、炎症反応(ESR・CRP)は通常上昇。・痛み・可動域制限の分布:肩(70-95%) […]