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カルシウム受容体拮抗薬 CCB: calcium channel blocker

1:カルシウム受容体の分類 カルシウム受容体は数多くあるが、大きく「ジヒドロピリジン系」と「非ジヒドロピリジン系」の2つに分類すると理解がしやすくなります。 「ジヒドロピリジン系」の薬剤は主に血管平滑筋に作用し、降圧薬として使用します(薬剤名に「○○ジピン」が付きます)。一方で「非ジヒドロピリジン系」の薬剤は心筋・刺激伝導系(房室結節)に作用し、“rate controllerR […]

呼吸生理 治療との対応関係

ここでは我々が呼吸不全に対して行っている治療が呼吸生理のどの要素へ介入しているのかをまとめる。 1:酸素療法 酸素療法は純粋にFIO2を上昇させることで、PAO2を上昇させ、PaO2を上昇させることで酸素化を改善している(下図の赤字部分で表現)。呼吸筋、呼吸仕事、肺の状態を直接改善している訳ではないことを確認したい。 2:人工呼吸器 人工呼吸器での設定項目は多岐にわたるが、それぞれがどこと対応して […]

酸素を届ける:SaO2とPaO2の違い

血液ガスをとると必ず、SaO2とPaO2どちらの項目も表示されています。目的、状況に応じてPaO2に着目するべきなのか、SaO2に着目するべきなのかを判断できるようになるため、ここではSaO2とPaO2の違いに関して解説します。 1:酸素供給とは? 組織への酸素供給(DO2: delivery O2)は 、「心拍出量」、「ヘモグロビン濃度」、「酸素飽和度」の3つの要素で規定されます(具体的な式は下 […]

CKD(慢性腎臓病) 病態

1:CKDの病態 まず原疾患によって「ネフロン」の喪失が起こる。そうすると、糸球体濾過量を保つために「残っているネフロン」が普段より頑張ることになる。そうすると残ったネフロンにかかる負担が大きくなり、「糸球体内圧」が上昇する。糸球体内圧が上昇するとその糸球体にダメージが及び、その残っているネフロンも喪失してしまう。ネフロン数は出生時に決まっており、そこから増加することはないため、新しくネフロンを動 […]

糸球体 解剖と病態

糸球体の解剖 糸球体は4つの構造で成り立つ。1:上皮細胞(最も外側に位置し、蛋白漏出を防ぐ役割)2:基底膜(上皮細胞を裏打ちしており、バリアの構造)3:血管・血管内皮細胞4:メサンギウム(最も内側に位置し、これらの構造をつなぎとめる糊の様な役割) 血管が固まりになっており、その外側に血液から蛋白の漏出を防ぐメカニズムとして上皮細胞があり、その内側に構造がばらばらにならないようにつなぎとめるメサンギ […]

はじめての精神科

著者:春日武彦(かすがたけひこ)さん 精神科医 一言紹介: 「心を病むとはどういうことか?」「僕たちが心を病む人と日常生活でどのように接すると良いか?」といった問題を筆者が精神科医としての経験をふまえてわかりやすく解説している。 オススメ度:★★★★★ 身の回りや職場でうつになってしまった人がいる、職場でトラブルばかり起こしてしまう人がいる、親が認知症にいなってしまい対応の仕方が分からないといった […]

輸血 開始基準

ここでは「いつ・どんなときに輸血を開始するべきか?」というテーマを扱う。多くの本を開くと「輸血開始基準はHb<7.0 g/dl」と記載してあるが、本当にそれだけでよいのだろうか? 1:組織への酸素供給と消費(復習) この項目は今まで述べてきた話の復習になる。組織への酸素供給は1:Hb(ヘモグロビン)、2:SaO2(動脈酸素飽和度)、3:CO(心拍出量)の3つから構成される。今回輸血ではこのう […]

組織での酸素消費

前に「組織への酸素供給」を解説したが、今度は「組織の酸素消費」を説明する。酸素を与える側の話が前回で、今回はもらう側の話と思っていただけるとわかりやすいと思う。 「酸素供給が少しでも減ると、組織は酸素不足になるのか?」という疑問にこれから答えていく形で話をすすめる。 いきなり答えを言うと、「酸素供給が減ってもすぐに組織は低酸素とはならない」。これをグラフで確認してみる。下図は横軸が酸素供給量(DO […]

呼吸生理 酸素化

1:酸素化の病態生理 ここでは今までの話を踏まえて酸素化にスポットを当てて考える。全体図のうち、直接酸素化(PaO2上昇)に関与する項目は下図赤字部分だ。 これをイメージで理解するために下図を利用する。下図では酸素をオレンジ色のつぶつぶで表現している。酸素化とはつまり酸素をどうやって血液に届けるかである。 まず酸素は二酸化炭素と異なり勝手に素早く血液に拡散してくれないため、この酸素のつぶつぶを血液 […]

呼吸生理 旧バージョン

このチャプターは書き直した最新版があるので、こちらをご参照ください。 呼吸生理は人工呼吸管理の理解や、疾患の理解に重要だ。呼吸ある部分にだけ注目していると、「木を見て、森を見ず」となってしまうことが呼吸生理の最も難しいところだと思う。統合した理解のための全体図として下図を利用して説明したい。これを元に別の記事で肺炎ではどこが問題なのかといった疾患ごとの理解や酸素療法はどこに介入しているのかといった […]