注目キーワード

記憶障害

1:記憶の分類 記憶に関する言葉は沢山あり混乱しやすいですが、何を基準に分類されているかを把握すると理解しやすくなります。具体的には記憶内容による分類、時間軸での分類、発症時点からの分類を以下に載せます。 ■記憶内容による分類 何を記憶しているか?(つまり記憶内容)により分類します。陳述記憶は言葉で表現できる記憶で、物事の意味を表す意味記憶と、昨日○○をしたというようなエピソード記憶に分類されます […]

体温調節 thermoregulation

1:体温調節の機序 体温中枢は「視床下部」で、ここでの体温を深部体温(核心温: core temperature)と表現し、末梢は「皮膚」が中心でここでの体温を皮膚温(skin temperature)と表現します。人類は恒温動物(homothermic animal)であるため、環境音の変動に対して体温を一定に保つ必要があります。ここでの体温とは「深部体温」を意味しており(皮膚温を調節したい訳で […]

診察道具

ときどき研修医の先生方から「先生は普段どの診察道具を使っていますか?」と質問をいただくことがあるので、参考までに私が普段白衣や診察バッグに入れて持ち歩いているオススメの診察道具を紹介させていただきます。 診察バッグ ・Neurologistは診察道具が多いのでclassicalですが私は診察バッグをよく持ち歩いています。色々お店をまわってみたのですが、あまりにold-fashionedなものは格調 […]

ガイトン生理学 Guyton and Hall Textbook of Medical Physiology

分野:生理学 無人島に1冊だけ本を持って行って良いと言われたら、私は迷わず「ガイトン生理学」を持っていきます。そのくらい素晴らしい本です。生理学の教科書は沢山ありますが(私も全部に目を通したわけではもちろんないですが・・・・)、群を抜いて詳細にまとめられており臨床でも役立つ内容が豊富です。気軽に読める内容では全くないですが、時間があるときにじっくりと向き合う価値のある本だと思います(日本語訳本もあ […]

QT延長症候群 long QT syndrome

病態 QT延長の主病態は「Kチャネル(IKr)阻害による再分極障害」です。心筋細胞はNa+とCa2+が細胞内に流入することでそれぞれ脱分極と収縮が起こり、K+が細胞外へ流出することで脱分極が起こります。このKチャネルを規定するKCNH2遺伝子を例えば薬剤が阻害することで再分極障害をきたし、QTが延長します。 QT間隔が延長することでの弊害は、期外収縮が再分極中に起こることで、TdP(torsard […]

抗凝固薬の切り替え まとめ

1:DOAC → ヘパリン or DOAC ダビガトラン、アピキサバンは最終投与から12時間休薬、リバーロキサバン、エドキサバンは最終投与から24時間休薬後にヘパリン開始もしくは別のDOAC開始とします。 2:ヘパリン持続 → DOAC ヘパリン持続投与中止後、ダビガトラン、リバーロキサバン、アピキサバンはすぐに開始して切り替えます。エドキサバンだけ例外で、ヘパリン持続投与中止後4±1時間の休薬期 […]

便秘 constipation

1:便はどのようにしてできるか? ・便の作られ方 便は結腸で水分吸収を行い、S状結腸で便の形態を整えることで作られます。便は30%:腸内細菌、70%:水分で構成されており、水分含有量が80%程度で泥状便、90%程度で水様便となります。一般的に食後から24~72時間で排出されるとされ、これよりも速いスピードで便が腸を通過してしまうと水分を十分に吸収しきれずに下痢に、これよりも遅いスピードだと便秘とな […]

自律神経障害 autonomic failure

1:自律神経の解剖・生理 自律神経系(autonomic nervous system)は交感神経系(symathetic nervous system)と副交感神経系(parasympathetic nervous system)の2つに分類されます。いずれも神経節の前後の神経線維をそれぞれ「節前線維」、「節後線維」と表現します。 以下に解剖をまとめます。 また循環動態を維持するための自律神経系 […]

口腔内潰瘍・アフタ性潰瘍

1:再発性アフタ性口内炎 再発性の口内炎の最多原因は「再発性アフタ性口内炎(recurrent aphthous stomatitis)」いわゆる「口内炎」です。原因の病態は解明されていませんが、臨床上の特徴は小児期に発症し(家族歴がある場合もある)30歳代には改善、女性、人種は白人系、非喫煙者、経済的に発展している国で多いとされています(全人口の最大25%にあるとされています)。 ・小アフタ型: […]

高プロラクチン血症 Hyperprolactinemia

1:プロラクチンの生理 プロラクチン(PRL: prolactin)は下垂体前葉ホルモンの1つであり、成長ホルモン(GH: growth hormone)と同様に前駆体細胞から発生します。 プロラクチンの特徴は(他の下垂ホルモンと違う点)・ 下垂体ホルモンの中で唯一視床下部から抑制的に制御される ・血中プロラクチン濃度によるfeedbackを受けない・ 独立した標的内分泌器官が存在しないといった点 […]