Frenzel眼鏡
Frenzel眼鏡の意義 目的:眼振の注視抑制を外す・末梢前庭由来の眼振は注視(どこか一点を見つめる)ことで抑制されますが、中枢性の眼振は抑制されない *Pract Neurol 2020;20:446–450.のsupplemental video 1が分かりやすい(こちら) ポイント1:Frenzel眼鏡がないと “眼振なし”と評価できない・末梢前庭由来の眼振はFrenzel眼鏡「なし」だと注 […]
Frenzel眼鏡の意義 目的:眼振の注視抑制を外す・末梢前庭由来の眼振は注視(どこか一点を見つめる)ことで抑制されますが、中枢性の眼振は抑制されない *Pract Neurol 2020;20:446–450.のsupplemental video 1が分かりやすい(こちら) ポイント1:Frenzel眼鏡がないと “眼振なし”と評価できない・末梢前庭由来の眼振はFrenzel眼鏡「なし」だと注 […]
多発性硬化症の周術期管理に関するガイドラインは現時点ではありません。日本のガイドライン”多発性硬化症・視神経脊髄炎スペクトラム障害診療ガイドライン 2023”でも周術期に関しての記載はないです。 以下のreview文献が最も最新かつ包括的な内容なのでその記載をまとめます。すごくよくまとまっているので、若手Neurologistは自身のMS患者が何かしらの手術になる場合やコンサルテーションを受ける場 […]
元々は前庭神経炎(vestibular neuritis)といわれていましたが、前庭神経炎の病態はウイルス(特にHSV-1)による炎症だけではなく、虚血なども想定されています。そこでより包括的な疾患概念としてAcute Unilateral Vestibulopathy(AUVP)と近年は呼ばれます(以下の論文では「AUVPが望ましいが、前庭神経炎という用語も同時に使用可能」と記載しています)。 […]
私は現在の施設でなぜかFisher症候群とBickerstaff脳幹脳炎を沢山診療します(地域性ってあるのでしょうか?)。その経験を通じて私のようなしょぼNeurologistが言うのもあれなのですが、この”Anti-GQ1b antibody syndrome”という概念が実臨床に最も合致していると思います。“Anti-GQ1b antibody syndro […]
本日外来でこれかなーという方がいました。左足関節の筋力低下で腰椎椎間板ヘルニアの診断となっていたけれど改善なく紹介となった例です。MMT上左の後脛骨筋のみ顕著に筋力低下があり(その他TAなどは筋力低下なし)、左が扁平足になっており、感覚障害はなくアキレス腱反射は左右差なく保たれていました。 後脛骨筋(Posterior Tibialis)の解剖 起始:脛骨腓骨の後面 停止:舟状骨、楔状骨、第2-4 […]
もちろんBPPVは耳石置換法などetiologyに準じた治療が最も大切ですが、実臨床ではきちんと対症療法薬を使いながら問診や診察をすすめる必要があります。めまいのレクチャーをすると必ず最後の質問でここのめまい対症療法薬の質問がでるのでエビデンスに関してまとめます。 抗ヒスタミン薬 ・急性期のめまい対症療法薬として第1選択でありヒスタミン受容体H1, H3が重要。・BBBを通過する必要があるため、第 […]
Korda A, Zamaro E, Wagner F, Morrison M, Caversaccio MD, Sauter TC, Schneider E, Mantokoudis G. Acute vestibular syndrome: is skew deviation a central sign? J Neurol. 2022 Mar;269(3):1396-1403. doi: 1 […]
てんかん重積の管理でEEG surrogate(つまりEEGでの管理目標)は3択で①electrographic seizure頓挫、②burst suppression達成、③isoelectric curveです。どれを目指すべきか?結論は「現状わからない」です。以下で色々論文の紹介をしますが、どれも釈然としないところです。すっきりとした回答ができずごめんなさい。忙しい方は読まなくて大丈夫です […]
ここ最近で最も勉強になったオススメの医学書を紹介させていただきます。私のような若輩者が音成先生の本について語るのは恐れ多いのですが、、、私の思う本書の素晴らしい点は以下です。 1:極めて実臨床に沿っており、理想論や机上の空論になっていない・音成先生のてんかん発作の3原則(本書で何度も強調されております)、また原則に外れる場合に考えるべき鑑別への整理が実臨床に則してとても分かりやすく勉強になります。 […]
画像検査で偶発的に認めた腎病変に関してのアプローチをまとめます。自施設の腎臓内科専攻医K先生がとてもよくまとめてくださり、ご許可いただきこちらにも掲載させていただきます(大変ありがとうございます)。 Bosniak分類 ・嚢胞性腎腫瘤の悪性腫瘍リスクを解剖学的な画像所見を元に層別化したもの*最初は1986年に発表され2019年updateされている Bosniak MA. The current […]