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2025年

パーキンソン病 治療薬

薬剤総論 ・疾患修飾作用(進行を遅らせることができる薬剤)の確立した薬剤はない。・現状使用することができる薬剤はいずれも対症療法薬である。・初期はtherapeutic windowが広い(honeymoon period)が,進行してくるとtherapeutic windowが狭くなり至適な薬物血中濃度を保つことが難しくなる(投与量が多すぎるとdyskinesiaを生じ,少ないとoffになる) […]

奄美大島の名瀬徳洲会病院におじゃましました 2025年11月15~16日

先日ACP Japanで講演したことをきっかけに、そこでご参加いただいていたN先生からお声がけいただき、今回「第103回奄美ブロック研修医勉強会」の特別講演講師として参加させていただきました。テーマは「めまい」です。 講演の前に研修医の先生方から6つの症例発表があったのですが、離島ならではの「これは搬送すべきなのか?」、「資源が限られる中でどう対応するか?」といったテーマの議論も多く、また症例自体 […]

クロピドグレルとPPI

抗血小板薬総論に関してはこちらをご参照ください。クロピドグレルはプロドラッグであり,CYP2C19で代謝され活性型になります。ここで問題となるのが「PPIがCYP2C19を阻害してしまうとクロピドグレルの薬効に影響がでてしまう」点です。調べた内容をまとめていきます。 薬理学的側面 PPIの種類によるクロピドグレルとの相互作用の違い 相互作用が最も強い 相互作用が強い 相互作用が中程度/弱い 相互作 […]

microbleedsと脳梗塞での抗血栓薬について

きちんとリスクとベネフィットを勘案して抗血栓薬の治療を検討する必要があります。CMBs(cerebral microbleeds)があるからといって一律に「怖がって」不必要に抗血栓薬を控えることは避けたいので、データを調べます。 脳梗塞(TIA含む)CMBs合併と抗血小板薬による脳梗塞,脳出血発症リスク “Antiplatelet Treatment After Transient I […]

脳梗塞の再発率

“Stroke recurrence within the first year following cerebral infarction – Tottori University Lacunar Infarction Prognosis Study (TULIPS)” Acta Neurol Scand 2004: 110: 343–349 日本からの前向きコホート研究 […]

脳皮質静脈血栓症 cortical cerebral venous thrombosis

脳静脈血栓症の全体像(脳静脈洞血栓症を含む)に関してはこちらをご参照ください。稀ではありますが脳皮質静脈血栓症(以下CCVT)についてまとめます。先日症例がありましたが、私恥ずかしながら画像から判断できませんでした。 “The clinical characteristic, diagnosis, treatment, and prognosis of cerebral cortica […]

髄液細胞数正常の細菌性髄膜炎

過去に同じテーマの記事がありましたが,情報をまとめこちらを新しいVersionとさせていただきます。 重要文献 “Bacterial meningitis presenting with a normal cerebrospinal fluid leukocyte count” J Infect 2020;84;615-620. ・2006年から2020年にかけてオランダで […]

角膜反射 Corneal Reflex

解剖 求心路:三叉神経Ⅴ1 遠心路:顔面神経 角膜は人体で最も神経が豊富に分布しており(神経密度は皮膚の300〜600倍 約7000侵害受容器/mm²),強力な痛覚発生源 電気生理での評価方法:Blink reflex(こちら) 診察方法 ・部位:角膜の輪部~中央を刺激する(強膜ではなく)*瞳孔領域や中心視野領域は避ける・方法:綿棒でしっかりと優しく圧力をかける(段階的に)*または角膜損傷のリスク […]

お問い合わせページ戻りました

ずっと「お問い合わせ」ページが不調だったのですが,システムを変えて使えるように戻しました(こちら)。 長らくご迷惑をおかけしてしまい大変申し訳ございませんでした。 またご利用いただければ幸いです。