自律神経障害 autonomic failure
1:自律神経の解剖・生理 自律神経系(autonomic nervous system)は交感神経系(symathetic nervous system)と副交感神経系(parasympathetic nervous system)の2つに分類されます。いずれも神経節の前後の神経線維をそれぞれ「節前線維」、「節後線維」と表現します。 以下に解剖をまとめます。 また循環動態を維持するための自律神経系 […]
1:自律神経の解剖・生理 自律神経系(autonomic nervous system)は交感神経系(symathetic nervous system)と副交感神経系(parasympathetic nervous system)の2つに分類されます。いずれも神経節の前後の神経線維をそれぞれ「節前線維」、「節後線維」と表現します。 以下に解剖をまとめます。 また循環動態を維持するための自律神経系 […]
1:再発性アフタ性口内炎 再発性の口内炎の最多原因は「再発性アフタ性口内炎(recurrent aphthous stomatitis)」いわゆる「口内炎」です。原因の病態は解明されていませんが、臨床上の特徴は小児期に発症し(家族歴がある場合もある)30歳代には改善、女性、人種は白人系、非喫煙者、経済的に発展している国で多いとされています(全人口の最大25%にあるとされています)。 ・小アフタ型: […]
1:プロラクチンの生理 プロラクチン(PRL: prolactin)は下垂体前葉ホルモンの1つであり、成長ホルモン(GH: growth hormone)と同様に前駆体細胞から発生します。 プロラクチンの特徴は(他の下垂ホルモンと違う点)・ 下垂体ホルモンの中で唯一視床下部から抑制的に制御される ・血中プロラクチン濃度によるfeedbackを受けない・ 独立した標的内分泌器官が存在しないといった点 […]
先日させていただいた初期研修医の先生向けレクチャーの内容をそのまま体裁させていただきます。 1:神経診断の基本 神経での診断の基本は「どの部位の問題なのか?」(病変診断)と「何が原因なのか?」(病因診断)の2つを調べることです。これらを組み合わせて最終的な臨床診断をします。 後者の病因診断では特に「病歴」が重要です。例えば突然発症であれば、血管障害を想起しますし、緩徐進行性の場合は「変性疾患」を想 […]
1:解剖 動眼神経の走行 動眼神経核→髄内神経根→くも膜下腔(脚間窩→PCAとSCAの間)→海綿状脈洞→上眼窩裂→眼窩内という走行をたどります。 神経核の局在解剖 高さ:中脳上丘 部位:内側縦側MLFの内側神経核と神経走行の関係性・上眼瞼挙筋:両側性支配(神経核が中央に1つしかなく、両側性支配)*中脳の障害により両側性の眼瞼下垂をきたす・上直筋:反対側 *注意・その他(内直筋、下直筋、下斜筋):同 […]
1:散瞳・縮瞳の解剖・機序 虹彩の瞳孔散大筋(交感神経支配)と瞳孔括約筋(副交感神経支配:動眼神経)が瞳孔の調節をしています。 交感神経 交感神経は3本の神経線維から構成されます。1:中枢線維:視床下部~毛様体脊髄中枢2:節前線維:毛様体脊髄中枢~上頸神経節3:節後線維:上頸神経節~瞳孔散大筋下にその神経経路をまとめます。 この交感神経経路が障害されるのがHorner症候群です。 ・縮瞳・瞳孔不同 […]
1:病態 視神経鞘(optic nerve sheath)を主体に炎症をきたす病態(視神経軸索ではなく)とされています。視神経炎とは独立した疾患概念として報告されています。 視神経鞘は頭蓋内では存在しない(頭蓋骨の硬膜へ移行)ため、炎症は視神経前方に起こりやすいとされています。眼底検査では視神経乳頭部にも炎症をきたしていることも多い(乳頭浮腫 68% Arch Opthalmol 2001;119 […]