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神経画像

頭蓋内造影病変の鑑別

ここでは頭蓋内造影病変、特にガドリニウム造影MRI検査による頭蓋内造影病変に関してまとめます(すべての内容をRadioGraphics 2007; 27:525–551より参照・引用させていただきました)。 病態 造影効果は1:血管内造影効果(intravascular enhancement)と2:血管外/間質造影効果(extravascular/intestitial enhancement) […]

白質病変へのアプローチ

白質病変は日常臨床で頭部MRI検査でしょっちゅう認める所見ですが、どれが病的な所見で、どれが非特異的な所見なのか?悩むことも多いです。私の尊敬する放射線科のO先生から非常に分かりやすい論文(Radiología.2012;54(4):321-335 “Hyperintense punctiform images in the white matter: A diagnostic app […]

中小脳脚病変

1:解剖 小脳全体で線維の割合は(入力40:出力1)となっています(出力は上小脳脚)。その中で中小脳脚(MCP: middle cerebellar peduncle)は脳幹と小脳を結ぶ最大の架け橋・求心性線維です。中小脳脚の病変がある側と同側に失調症状をきたします(2回交叉するため同側になる)。同部位に病変をきたす疾患をここではまとめます(全ての内容・図はWorld J Radiol 2015 […]

Cingulate sulcus sign

“Cingulate sulcus sing”は本日チームカンファレンスで後輩の先生から教えてもらったiNPH(正常圧水頭症)で有用な画像所見です(私恥ずかしながらこの所見を知りませんでした・・・)。日本からの報告(Radiat Med (2006) 24:568–572)を掲載させていただきます。 この研究は21人の健常者、10人iNPH、11人AD、5人PSP患者(いず […]

脊髄神経根 spinal nerve root 増強効果

0:解剖 通常硬膜内の神経根はBNB(blood nerve barrier)が保たれており造影MRI検査で増強効果を認めることはないですが、硬膜外の神経根と後根神経節(DRG: dorsal root ganglion)はBNBが脆弱なため造影MRI検査で生理的な増強効果を認める場合があります ( AJNR1996;166:173 )。 脊柱管内と脊柱管外で・硬膜→神経上膜(epineurium […]