注目キーワード
CATEGORY

てんかん

抗菌薬とてんかん発作

1:病態 ほとんどの抗菌薬(ペニシリン系・セファロスポリン系・カルバペネム系・フルオロキノロン系)が、神経抑制系のGABA受容体を阻害することで興奮系に傾くことでてんかん発作の閾値が下がる機序が推定されています。 カルバペネム系はこのほかにバルプロ酸の血中濃度を下げることでてんかん発作の閾値を下げることが指摘されており、添付文書上ではカルバペネム系とバルプロ酸の併用は禁忌とされています。 実際には […]

「けいれん」への対応

Step1: ABCの確認+血液ガス/血糖値 “Vital is always vital.”という言葉がある通りバイタルサインは最重要だ。A(airway), B(breathing), C(circulation)の安定を必ず確認してから、初めてD(diazepam, ジアゼパム)投与を検討する。目の前の患者が「けいれん」しているとつい慌ててしまいなんとか止めようと考えてしまうが、ABCをすっ […]

「けいれん」を呈する病態へのアプローチ

「けいれん」という症候からどのような病態を鑑別しないといけないかを考える。けいれんを呈する病態は大きく分けると1:脳神経細胞の異常興奮、2:一過性全脳虚血(失神)、3:心因性の3つに分類される。重要なのはこれらの鑑別は検査では分からず、あくまで病歴、臨床所見から行うという点にある。上記3つの病態を一気に鑑別するのは難しいため、まず1と2を比較し、次に1と3を比較するという方法で鑑別をすすめていく。 […]

「けいれん」・「てんかん」・「発作」の言葉について

病態・症候・病名の対応関係 日常臨床で「てんかん」、「けいれん」、「発作」という言葉が十分に区別されずに使用されている現場を目にすることが多い。この言葉を理解するためのポイントは各用語が「疾患」、「症候」、「病態」のどれを表しており、それぞれどのような対応関係にあるかを理解することにある。この対応関係を下図にまとめた。 てんかん(epilepsy)は疾患(つまり病気の名前)であり、症候(つまり症状 […]