静脈灌流量 Venous Return

静脈灌流量(Venous return)とは、静脈から心臓へ戻ってくる血流量のことです。普段全身の循環動態を考える場合、ついつい左心系に注目してしまいますが、実際には右心系が果たす役割も大きくここで解説します。 read more

人工呼吸管理と循環動態

通常私たちは陰圧換気(胸腔内圧を陰圧にすることで大気と肺胞内に圧較差を作り、空気を肺に流入させる方法。詳しくは人工呼吸器の原理の項こちらをご参照ください。)をしていますが、人工呼吸管理では陽圧換気(陽圧をかけることで肺胞内と圧較差を作り空気を肺に流入させる方法)を行います。陽圧換気では胸腔内圧が上昇し、胸腔には心臓・肺・血管など循環動態を担う様々な臓器が存在しているため、循環動態へ影響が出ます。その影響を右室系、左室系に分けてそれぞれ解説していきます。 read more

心電図「ST上昇」との戦い

救急外来、病棟当直で1人で心電図を読み判断しないといけない場面は沢山あります。そこで最も重要なのは”STEMI”(ST上昇型急性心筋梗塞)をいかに見逃さずに素早く循環器Drにコンサルテーションするか?という点です。しかし、国家試験で勉強したときのような典型的なケースは実臨床では少なく、これは”STEMI”なのか?と頭をかかえることも多いです。悩ましい心電図「ST上昇」との戦いをここから解説します。 read more

narrow QRS tachycardia

1:病態・原因

“narrow QRS”は電気刺激が刺激伝導系を経由して心室へ伝わることを意味します。なので、基本的には「上室性」からの頻回な刺激が、房室結節からの刺激伝導系を経由して心室へ頻回な刺激が伝わることで”narrow QRS tachycardia”が生じます。 read more

QT延長症候群 long QT syndrome

1:病態

QT延長の主病態は「Kチャネル(IKr)阻害による再分極障害」です。心筋細胞はNa+とCa2+が細胞内に流入することでそれぞれ脱分極と収縮が起こり、K+が細胞外へ流出することで脱分極が起こります。このKチャネルを規定するKCNH2遺伝子を例えば薬剤が阻害することで再分極障害をきたし、QTが延長します。 read more