急性大動脈解離をどう除外できるか?

大動脈解離ほど非典型例な症状で受診し、初診時に診断が難しい疾患はないと思います(誤診率は14~39%)。これも学生の時は簡単に診断できると思っていたけれどそうではない疾患の代表です(くも膜下出血やACSと同様)。かといって全員造影CTを撮影する訳にはいかないので、造影CT前にどこまで急性大動脈解離を除外できるか?どういうときに造影CTへ行くべきか?の判断が重要になります。以下のADD-RSとD-dimerを掛け合わせたものが最も有用と思います。 read more

腎梗塞 renal infarction

昨年度勤めていた病院の研修医の先生方から腎梗塞の症例をシェアしていただきました。私自身は1例しか経験がなく、それも自分で腎梗塞をねらって診断したわけではなく造影CT検査で偶発的に指摘され診断にいたった症例でした・・・。有名な疾患ですが、尿管結石、腎盂腎炎と誤診される場合も多いです。勉強した内容をここでまとめさせていただきます。 read more

頚静脈の診察

病態・解剖

心臓への静脈還流がうっ滞しているかどうか?を知る指標として「頸静脈」の評価は欠かすことが出来ません。私は情けない話ですが、頸静脈をある程度きちんと評価できるようになったのは昨年度からです・・・。これは身体所見すべてにおいてですが、一度きちんと身体所見をとれる医師と一緒に診察することが身体所見の習得には不可欠です。 read more

ショック “Shock”

1:病態生理

ショック”Shock”とはただ単に血圧が低いという状態ではなく、「循環障害により、組織の酸素需要と酸素供給のバランスが崩れている状態」を表します。つまり、「ショック」は血圧が〇〇mmHg以下ならショックと診断する訳ではなく、組織還流不全を呈する症候群であって、あくまでも臨床的に診断します”Shock is a clinical syndrome”。 read more

利尿薬 diuretics

1:Na排泄と作用部位

利尿薬は尿細管でのNa再吸収を阻害することで、尿中Na排泄量を増加させ、体液量(正確には細胞外液量)を減少させる働きがあります。なぜNa量を調節するのかというと、Na量は細胞外液量と対応しているからです。これは水代謝のところでも話ましたが、再度体裁します(詳細はこちらをご参照ください)。 read more

抗血小板薬 antiplatelet drugs

1:血小板の生理

普段私たちの血管内皮細胞はNO(一酸化窒素)やPGI2(プロスタグランジンI2)などの働きによって、血栓が出来ないようにしています。しかし、血管壁が破綻して出血をすると血小板が止血において重要な役割を担います。 read more