注目キーワード
CATEGORY

ブログ

フィフティ・ピープル 著:チョン・セラン

最近読んだおすすめ小説の紹介です。韓国のとある大病院の周囲で生活する人々の日常にスポットを当てた物語で、登場人物50人(正確にはもう少し多いのですが)それぞれの目線から物語が進んでいく構成になっています。 通常小説はある主人公の人生や時間軸を主体に進むことが多いですが、この作品では主人公を固定せずに様々な人の日常や人生を追いかけていきます。その過程でいろんな人の人生が交叉していき新しい発見や驚きが […]

「内科診療ことはじめ」増版になりました!

いつもブログ・ホームページをご覧になっていただき大変ありがとうございます。先日拙著「内科診療ことはじめ」がなんとか増版となりました!皆様方のおかげで大変ありがとうございます。 実際にどのくらい売れているのか著者として全く分からないのですが、ときどき本書を読んでくださった方に声をかけていただけるので嬉しい限りです。先日も結婚式会場で初対面の方から「本を読んでいます!」と声をかけていただけたり、九州に […]

「沈黙」 著:村上春樹

村上春樹さんの代表的な作品はいずれも長編小説ですが、素晴らしい短編小説作品を沢山だされています。その中でも極めて異質なのがこの「沈黙」という短編小説です。私がこの作品を読んだのは「レキシントンの幽霊」(出版:文春文庫)という短編小説集の中に収めされていたものです。 本の趣味というのはあまりにも人によって違うため、人に本を勧めることに関していつも躊躇いを感じるのですが、この作品は現代人の誰もが一度は […]

初療医へ敬意を~後医は名医~

私事で強縮ですが最近小生は自分が直接ERで初療を行う機会がめっきり減り、どちらかというと後からの相談を受けるコンサルタントの立場になってきています。このような状況では後出しじゃんけんで「なんでこうなってしまったの?」という態度をとってしまわないよう注意が必要だと感じています。 「後医は名医」という言葉はどなたが言い出したのかは分かりませんが、本質をついた言葉だと思います。時間が経過するにつれて臨床 […]

ブログを通じての出会い

医学の話ではなく今日はとても嬉しいことがあったのでこのブログ記事を書いています。本日このホームページ・ブログを通じてお知り合いになった遠方にお住まいの先生とCOVID19の影響で中々直接お会いすることが出来なかったのですが、ついにお会いすることが出来ました!(いわゆるオフ会のような感じでしょうか) その先生は元々お互いに全く面識はなかったのですが、まだこのホームページ・ブログが初期の段階から応援し […]

神経内科専門医試験について

今年度はCOVID19流行の影響もあり例年よりも遅れて2022年2月13日に神経内科専門医試験が実施されました。神経内科専門医試験は受験する人数も少ないこともあってなかなか情報が世に出回っていないですが、個人的にどのように勉強したかなどに関してまとめたいと思います(ここでは1次試験に限定した内容です)。あくまでも個人的な見解なのでご了承ください(詳細は日本神経学会のホームページをご確認お願い致しま […]

コメント機能に関してのご案内

いつも本ホームページ・ブログをご覧になっていただき大変ありがとうございます。本ホームページ・ブログの「コメント機能」をもっとご利用いただければと思い、ご懸念の解消になればと思い以下簡単に説明させていただきます。 メールアドレスが公開されることはありません コメント欄にメールアドレスを記載する欄がありますが、これは他人に公開されることは決してありません。管理人にメールアドレスが伝わりますが、もちろん […]

初期研修でどう勉強するか?

ここでは「初期研修医」の先生に対象を限定して「どう勉強をするか?」というテーマに関して、自分自身の反省点や経験を踏まえて感じることを書かせていただきます。全く違う意見もあると思いますのであくまで一個人の意見として参考になるところがあれば幸いです。 全てを学ぶことは出来ない 研修医になってまず衝撃を受けることは「学ばなければいけない内容があまりにも多すぎる」という点です。私は初期研修の最初救急救命科 […]

RANGE 知識の「幅」が最強の武器になる  著:David Epstein

最近読んで最も面白かった本です。原題は”Why generalists triumph in a specialized world”で、直訳すると「なぜ専門的な世界でジェネラリストが勝つのか?」となります。スポーツ、音楽、勉学などを含めて幅広い領域で「早期から専門的に集中した教育を行うべきか?」それとも「専門特化せずに時間をかけて幅広い知識を身に付けた方が良いか?」という […]

「お前が言うか?」論法は袋小路

今回は医学教育の話です。医学教育に興味があろうがなかろうが学年が上がり教育病院に勤務していると必然的に何らかの形で教育に関与することになります。ここで教育する側の人が最初にぶつかる壁が「いやっ・・そういう自分もあんまりちゃんと出来ていないんだけど・・・自分が教えて説得力があるかな・・・?」という躊躇い(ためらい)かと思います。自分も研修医2年目になったときに教えながら「うーん・・・とは言ったものの […]