ICU患者が新規に意識障害(または遷延性意識障害)を発症した際に原因精査(またはfever workup)で髄液検査をする意義はあるか?について調べた文献
Surgical ICU(脳神経外科,免疫不全者を除く70例)入室患者の髄液検査を検討した後ろ向きコホート研究 髄膜炎は0例(75例抗菌薬先行投与がある点に注意)Intensive Care Med 1997; 23: 749–752.
“Retrospective Analysis: Are Fever and Altered Mental Status Indications for Lumbar Puncture in a Hospitalized Patient Who Has Not Undergone Neurosurgery?” Clinical Infectious Diseases 1997;25:285–8 非外科患者入院48時間以降の51例(髄膜炎疑い)の髄液検査を検討した後ろ向きコホート研究で髄膜炎は0例であった
髄膜炎を検出するという意味においては意義に乏しいかもしれない 特にICU患者はDICなどで凝固が乱れていることも多く、無理にリスクをおかしてまで実施する意義は市中発症意識障害と比較して乏しい