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2021年1月

MTX-LPD: methotrexate-associated lymphoproliferative disorder メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患

病態と病理 ・MTX(メトトレキサート)投与中の患者に発生する「リンパ球が過剰に増生した状態」をMTX-LPD: methotrexate-associated lymphoproliferative disorder(メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患)と称し、1991年Ellmanが報告したことに端を発しました(J Rheumatol 1991;18:1741)。ほとんどが関節リウマチ患者で […]

「よき臨床医をめざして」 著:フィリップ・A・タマルティ

原著:”The Effective Clinician” his methods and approach to diagnosis and care著者:Philip A. Tumulty訳:日野原重明先生、塚本玲三先生 出版社:医学書院 この本は私が勤めていた病院の総合診療内科部長の先生が私が異動となる勤務最終日に餞(はなむけ)に下さった思い入れのある本です。本書が発刊 […]

神経痛性筋萎縮症 NA: neuralgic amyotrophy/Parsonage-Turner syndrome

病態 ・神経痛性筋萎縮(NA: neuralgic amyotrophy)突然発症の肩周囲疼痛から上肢の筋力低下をきたす症候群として1948年にParsonage先生とTurner先生がまとめられたことに端を発します(このことから神経痛性筋萎縮は別名Parsonage-Turner症候群と称されます)。一般的には腕神経叢ニューロパチーの鑑別(腕神経叢炎 brachial plexitis)として捉 […]

神経内科 おすすめ本 後期研修医向け

私の専門である神経内科領域のおすすめ本(神経内科を専門とされる卒後3-5年後期研修医の先生方向け)をこの記事では紹介させていただきます。症候学・画像・電気生理・解剖・病理・雑誌とジャンルごとに掲載させていただきました。本の写真をクリックしていただくとAmazonのリンクに飛びます。 神経症候学 神経症候学を学ぶ人のために 著:岩田誠先生 神経症候・診察方法に関して包括的かつ具体的に(白黒ですが写真 […]

HDLS/ALSP: hereditary diffuse leukoencephalopathy with spheroid/Adult onset leukoencephalopathy with neuroaxonal spheroids and pigmented glia

病態 ・神経軸索スフェロイド形成を伴う遺伝性びまん性白質脳症(hereditary diffuse leukoencephalopathy with spheroid:HDLS)は遺伝性(常染色体優性遺伝)の白質脳症を呈し、成人発症の若年性認知症の原因として重要です。ミクログリアの機能異常が病態で、ALSP(Adult onset leukoencephalopathy with neuroaxo […]

血管炎性ニューロパチー

病態・臨床症状 ・血管炎性ニューロパチーは末梢神経系の栄養血管に炎症が生じ、虚血により軸索障害をきたす病態です。亜急性~急性の経過で進行し、数日で歩行不能となってしまう場合もあります。治療が遅れると軸索障害が進行してしまい不可逆的になるため、末梢神経障害の中ではギラン・バレー症候群と並んで血管炎性ニューロパチーは最も緊急性が高い疾患です。分布はnon-length-dependentで多発単神経障 […]

頸椎症性筋萎縮症 CSA: cervical spondylotic amyotrophy

病態 ・頸椎症に伴う神経障害の代表的なものは1:頸椎症神経根症と2:頸椎症性脊髄症の2つです。1:頸椎症性神経根症は神経根性疼痛と髄節性の感覚障害(±運動障害)を主体とし、2:頸椎症脊髄障害は索路障害+髄節性の運動・感覚障害を主体とする病態です(頸椎症性神経根症、頸椎症性脊髄症に関してはこちらをご参照ください)。・ここではこれらの感覚障害や索路障害をほとんど伴わず髄節性の筋力低下・筋萎縮といった下 […]

ミコフェノール酸モフェチル MMF: mycophenolate mofetil

作用機序 ミコフェノール酸モフェチル(MMF: mycophenolate mofetil)はミコフェノール酸のプロドラッグです。MMFは体内でミコフェノール酸へ加水分解され、プリン体代謝を阻害します(下図参照)。これによりT・B細胞の合成を阻害し、免疫抑制作用を持ちます。 一般名:セルセプト 製剤:250mg/1Cp 投与量:2000mg/日 最大量:3000mg/日 投与方法:1日2回投与(1 […]

髄液細胞数正常の細菌性髄膜炎

臨床は例外だらけですが、こと致死的な緊急性の高い疾患での例外にはいつも頭を悩まされます(大動脈解離が代表でしょうか・・・)。細菌性髄膜炎もご多分に漏れず、髄液細胞数が正常範囲内の細菌性髄膜炎が報告されています。このテーマに関して調べた内容をまとめます(細菌性髄膜炎の全体像に関してはこちらをご参照ください)。 ■髄液細胞正常の細菌性髄膜炎 Ann Emerg Med. 2021;77:11-18. […]

単純ヘルペス脳炎後の自己免疫性脳炎

単純ヘルペス脳炎後に自己免疫性脳炎(特に抗NMDA受容体脳炎)を発症することが指摘されています。この自己免疫応答が単純ヘルペス脳炎により神経組織が破壊され、NMDA受容体が放出されることにより起こるのか?それともヘルペスウイルスのタンパク質と相同性があるのかはまだわかっていません。臨床的観点からまとめます。 単純ヘルペス脳炎一般に関してはこちらを、抗NMDA受容体脳炎に関してはこちらをご参照くださ […]