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2020年6月

眼位の評価・斜視 strabismus

そもそも眼位がずれているかどうか? ・眼位のずれ(斜視 strabismus)は大きな眼位のずれであれば誰にでもわかるのですが、わずかな眼位のずれをぱっと見ただけでは検出することは困難です。どうすれば微妙な眼位のずれ(斜視)を検出できるか?をここでは扱います。 ペンライト方(Hirschberg法) coroneal reflex ・ペンライトで眼球に光を当て、光が反射する位置(瞳孔の中央?瞳孔の […]

α-GI α-グルコシダーゼ阻害薬

■作用機序 2糖類をグルコースへ分解するαグルコシダーゼを阻害することで、血糖値の上昇を緩やかにする作用を持つ薬剤です。 ■特徴 ・大血管合併症予防効果なし・体重増加リスクなし・低血糖リスク低い・1日3回の内服かつ食前のためコンプライアンスは悪くなりやすい・副作用は多い(消化管症状) 大血管合併症予防効果は示されておらず、第1選択薬にはならない薬です(しつこいですが第1選択はメトホルミン)。体重増 […]

腸腰筋膿瘍 iliopsoas abscess

1:解剖 腸腰筋(iliopsoas muscle)は大腰筋(psoas major)と腸骨筋(iliac muscle)の合わせたもので、椎体(胸椎12~腰椎5)に起始し、大腿骨小転子に停止します。機能としては股関節を屈曲させる働きをしています。同部位に膿瘍を作るのが腸腰筋膿瘍です(下図はPostgrad Med J 2004;80:459より引用)。 腸腰筋の周囲には骨、尿路、消化管、血管など […]

DPP4阻害薬

■作用機序 インクレチンの分解酵素である、DPP4を阻害することで、インクレチン受容体への作用を増強し、膵臓β細胞からのインスリン分泌を促進する機序です。インクレチンは腸管に食事がくると消化管から分泌されることから、血糖値依存的にインスリン分泌を促進するため、低血糖リスクが低く、また食後高血糖に効果があります。 ■特徴 ・第1選択薬にはならない(必ずメトホルミンが第1選択)・大血管合併症予防効果が […]